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管理人の日常やら愚痴やら何やら。
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はぁい中編で~す@
ってわけでギンヒツSS。もはやSSではないのでは?とかいう突込みが来そうです
今回は前回寝てしまったヒツの夢のお話。いや夢だけで終わってるわけではないのですが

というわけで興味ない人はスルーでお願いします@






「日番谷は~ん」
「散れ」
「Σひどい;」












「なぁなぁ甘味処行かん?」
「仕事あんだろ」
「えぇやんか、よいしょ」
「Σ!?降ろせ馬鹿狐ぇ!///」













「今日誕生日やんな、はい♪」
「何だよ…」
「何ってプレゼントやんか~」
「……」
「そんな怪しそうな顔せんといて;!」















「なぁ、何で俺なんか好きなんだよ」
「今更?」
「だって…俺はガキだし素直じゃねぇしそれに…男だし」
「君は僕んこと嫌い?」
「質問に質問で返すなよ」
「答え」
「…嫌いなら今一緒にいるかよ」
「ならええやんか」
「は?」
「君が僕んこと嫌いやったら近づかへん。でもちゃうねんから気にすることとちゃうよ」
「意味わかんねぇ…俺がお前に聞いてんだろ」
「やって好きなことに理由なんかいるん?」
「それは…」
「僕が冬を好き。理由なんかあらへん」
「…恥ずかしい奴」



















「なぁ」
「なんだよ」
「もし僕が君を…」
「あ?聞こえねぇよ」
「…なんでもあらへん!気にしやんで」
「??」

















「なぁ」
「なんだよ」
「忘れやんといてな」
「唐突だな…何をだよ?」
「僕が君を好きやぁいうこと」
「い、いきなりなんだよ?」
「ん?愛の再確認や♪」
「愛とか言うな!///」


























「……夢か」


起きてみれば既に外は日が落ちかけていて
そんなに長い時間眠っていたのかと思うと、睡眠不足だったというのを松本に否定できない


「腹…減ったな」


考えれば昼も食べていない
仕事をしてもしなくても忘れてしまうとは…
だが作るのは面倒だし外に行こうにも…
寝起きで怠い身体を起こし鍵の掛かった引き戸に手をかける


―カラカラカラ…
「…開いてんじゃねぇか」


恐らく様子を見に来た松本が開けていったのだろう
夜まで起きないと予想して

本当に俺より俺のことわかってる

だが結局は戸を閉めて、再び布団に俯せに倒れた
今は何もする気にはなれなかった

久々に多くの時間寝た

つまり













あいつの夢を多く見た
いや、夢という名の思い出か…


「いつまで居座る気だよ、馬鹿狐…」


―俺の中に

















一月ほど前、ソウルソサエティを裏切った三人の隊長

五番隊 藍染
九番隊 東仙

そして




三番隊 市丸ギン













俺の

















恋人だった男


あいつは何も言わなかった
裏切る直前まで俺といたし、話しもした


朽木ルキアの処刑が決まって旅禍達が侵入してきて

護廷は慌ただしく動いていた

市丸が旅禍を取り逃がしたと
そのために行われた隊首会でもあいつは飄々としていて、いつもと同じ顔してた

でも













俺と目を合わせなくなった




そのあとは流れるように過ぎていった

藍染が死んで(偽物だが)雛森が俺を犯人と思い込んで
市丸を真犯人と思い込んだ俺はあいつに刀を向けた

四十六室に行き真相を知った
死んだはずの藍染と市丸がいて雛森が倒れてて…

あとは頭に血が上っちまったから曖昧だが、藍染に斬られた
氷の中、倒れる俺をあいつが見てた
ちゃんと見たかったけど、その前に意識がなくなった

直前


声が聞こえた気がしたけど
















「はぁ…」


ため息をついて枕に顔を埋めた
いつまでも消えないあいつの存在



別れようとも言われなかった
裏切りのことも知らされなかった
一緒に来てくれとか、そういうことも言われなかった


あいつは俺に何もせず、ここを去った
俺はあいつの何だったのだろう


恋人


俺はそう思ってたけど…


「あいつは違うかったのかな…」


恋人なら
話してくれてもよかったじゃないか

あいつは俺より、藍染と共に裏切ることを選んだ
きっと俺と会うより前から決まっていたのだろう
それなら俺は…?あいつにとって俺は…


「遊び…だったってことか」


自分で至った結論に泣きたくなった
あいつがここにいないことより裏切られたことよりも

遊びで俺を「好き」だの言ったことに


無性に哀しくなった

俺は




素直じゃないから











「…ッ、ふ…」












伝えるのは恥ずかしくて



ちゃんとした言葉にしたことはなかった













「…ッちまる」


鳴咽を我慢して、枕に押し付けて涙を流す
今まで無意識に我慢してたんだろう

もういいよな


「ふッ…いちまッ…」


好きだった

違う



今でも好きなんだ

夢に見るほど忘れられない


置いていかれることがこんなにも辛いとは思わなかった
お前がいないことがこんなにも…



そのうち泣き疲れたのか俺は再び眠りについた



















暖かい何かが頬に触れたような気がした






















中編・終

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弥雲 珀
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1988/05/16
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